見る力を育てる「ビジョントレーニング」

目で見て、正しく捉え、素早く反応する力を育てるトレーニングです。これは、単に視力を良くするものではなく、スポーツにも勉強にもつながる「見る力」全体を育てます。


両眼視(りょうがんし)トレーニング

両眼視とは、「右目と左目を協調させて、1つの世界を立体的に見る力」のことです。
人は目が2つあることで、物との距離感や立体感を感じ取り、空間を正しく認識することができます。

この力は、スポーツや読書、運動、集中力などにも大きく関わっています。

両眼視がうまく働かないと…
ボールの距離がつかめずキャッチが苦手になる
黒板の文字が見づらくなる
本を読むと目が疲れる、行が飛ぶ
バランス感覚が不安定になる
集中力が続きにくくなる など
これらは視力だけではなく、「目と脳のチームワーク(視覚機能)」に関係しています。

両眼視はトレーニングで伸ばせます!
ビジョントレーニングでは、
両目で物を追う動き(追従性)
立体的な見え方を育てる立体視トレーニング
クロス動作など目の連携を高めるエクササイズ
などを通じて、目と脳のつながりを強化していきます。

両眼視は、見る力の土台。
お子さまの「見るチカラ」を育てることで、運動・学習・集中にも良い変化が生まれます。

周辺視(しゅうへんし)トレーニング

周辺視とは、「目の中心ではなく、視野の端のほうで物をとらえる力」のことです。
人は正面だけでなく、左右上下の“広がり”を感じることで、状況を素早く判断したり、危険を察知したりできます。

スポーツだけでなく、日常の安全・集中力・空間認知力にも関わる、とても大切な力です。

周辺視が育っていないと…
周りの動きに気づくのが遅れる
ボールや相手の位置を見落としやすい
よくぶつかる・転びやすい
注意が散りやすく、集中力が続かない
視野が狭く感じてしまう
特にスポーツでは、視野が狭いとプレーの幅が狭くなったり、動き出しが遅れたりする原因になります。

周辺視もトレーニングできます!
MIKISUTAでは、周辺視を育てるために、
視野を広く使うボール遊び
一点を見ながら周囲の変化を感じ取るゲーム
複数の刺激を同時に認識するトレーニング
などを取り入れ、反応速度や判断力、集中力の土台を養います。

周辺視が育つことで、視野が広がり、プレーや日常生活の「気づきの力」がグンと上がります!

目と手の協調トレーニング

目と手の協調とは、「目で見た情報をもとに、手や体を正しく動かす力」のことです。
たとえばボールをキャッチする、字を書く、折り紙を折る、箸を使う――
こうした動きのほとんどに、この「目と手のチームワーク」が関係しています。

この力が弱いと…
ボール遊びやキャッチボールが苦手
字を書くときに枠からはみ出しやすい
図形をなぞる、線を引くのが不器用に感じる
手先の細かい作業に時間がかかる
動きにズレが多く、本人もモヤモヤしやすい

こうした「なんとなく苦手そう」という動きの背景には、“見る”と“動かす”のつながりが育っていないことが原因のひとつになっていることがあります。

トレーニングで目と手の協調を育てます!
MIKISUTAでは、
「見ながら動く」視覚運動トレーニング
追視・空間認知を使った遊び
手と目を同時に使うゲームやドリル
などを通じて、見る力と動かす力の連携を高めていきます。

この力が育つと、スポーツのプレーだけでなく、学習や生活動作までスムーズに!
「できた!」の体験が増えることで、お子さまの自信にもつながります。

ビジョナップ(Visionup)トレーニング

ビジョナップは、スポーツ用に開発された視覚トレーニングゴーグルです。
レンズが高速で点滅(フラッシュ)することで、目に入る情報が断続的になり、「見る力」「反応する力」「集中力」などを引き出す目的で使われます。

プロアスリートから子どもたちまで、幅広い世代に活用されています。

ビジョナップを使うとどうなる?
ゴーグルをつけると、目から入る情報が“制限された状態”になります。
その状態で動いたりボールを見たりすることで、脳と目がフル回転で情報処理を始めるのです。

この負荷によって、以下の力が鍛えられます:
動体視力(動くものを目で追う力)
瞬間視(一瞬で情報をとらえる力)
周辺視野の活性化(視野の広さ・反応の速さ)
判断力と集中力の向上
視覚と身体の連動性(目と体のチームワーク)
まるで視覚に“重り”をつけてトレーニングするようなイメージです。

MIKISUTAではどう使うの?

MIKISUTAでは、ビジョナップを活用して、
反応力アップのトレーニング
ボール遊びやコーンタッチなどの敏捷性トレーニング
視覚刺激からの判断力向上メニュー
などを実施し、「目が変わると、動きが変わる」体験を提供しています。

トレーニング後にゴーグルを外すと、
「見やすい!」「ボールがよく見える!」と驚くお子さまもたくさんいます。

このメガネは何?

このメガネは「アナグリフ眼鏡」と呼ばれ、右目に赤、左目に緑のレンズがついています。
特殊な色分けをしたプリントや映像と一緒に使うことで、両目をバランスよく使うトレーニングができます。

どんな効果があるの?
アナグリフ眼鏡を使うと、右目と左目に別々の情報が届きます。
それを脳が1つの映像として「まとめる」ことで、以下のような力を育てていきます:
両眼視機能の強化(両目を協調させる力)
脳の視覚統合力アップ(別々の情報をひとつにまとめる)
目の使い方の偏りのチェック・矯正(利き目に偏るクセを防ぐ)
立体視・奥行きの感覚のトレーニング(距離感の把握)
左右の視覚バランスの調整(視線のズレやモヤモヤの解消)

MIKISUTAでは、アナグリフ眼鏡を使って、
右目と左目で見える絵を1つ見せるトレーニング
片目ずつを使うような課題にチャレンジするメニュー
両目のバランスを見るチェックワーク
などを取り入れています。

このトレーニングによって、「見ることの土台」=両眼視機能が整うと、
学習面やスポーツ面でのパフォーマンスにも良い影響が現れてきます。
ビフォーアフターの例①
ほとんどの方が中心の認識が効き目側によっています。また、中心の認識がズレている事で身体の歪みや軸ブレの要因にもなります。両眼眼のトレーニングをする事で認識が身体の中心に戻ります。
ビフォーアフターの例②
視野が広がります。視野が広がると脳で処理する情報量が増えるので脳も活性化します。